アイネトラハトフランクフルトのクラブハウスでメディカルスタッフの方々と接してみて日本との大きな違いを感じました。
いきなり会った正体不明の私やフタッフを何の疑いもなくクラブハウスへ入れ、まだ何の紹介もされていないのに、ただその場に立っているだけでも会う方会う方気さくにに手を差し出し握手で「ハーイ」とあいさつしてくれます。
そして、ドクターやメディカルスタッフの方々に小波津式についての説明・体験してもらった直後から、では早速明日からあの選手をみてほしい、と提案されました。
考えられますか?チームと契約しているスタッフでもない人間をすんなり受け入れ、何かあっては取返しのつかない選手を触らせるなんて!
私を紹介してくれた現地でメディカルスタッフとして働いている黒川先生が、メディカルチームからいかに大きな信頼を得ているかがわかります。
そして、選手のためになる選手の状態が良くなると判断すれば、私のような部外者の立場の人間であっても躊躇なく受け入れる。
全ては選手ファーストの考えのもと、選手にとってベストであることを優先するのです。
今回の訪独は、フランクフルトメディカルチームのトップドクターが小波津式に興味を持ってくれたことから実現しました。
実際にトップドクターに会った際も「フランクフルトまで来てくれたことや黒川先生に小波津式を教えてくれていることにとても感謝している」と想いを伝えて下さいました。
そして、こちらからお願いしたわけでもないのに試合の超VIP席まで用意して下さり、この上ない歓迎と待遇をいただきました。
私の経験上、閉鎖的な日本では同じような状況でも様々な縛りがあります。
プライドや部外者を全く受け入れないという鉄壁のガードで冷ややかな目で見られるだけです。
たとえ、選手が私に施術してもらいたいから受け入れてほしいと懇願しても無理でした。
選手ファーストではなく、組織ファーストな社会だと強く感じます。
もちろん、日本には素晴らしいところもたくさんあります。
ですが、各界の才能ある人たちが正当な評価を得られず、母国日本から海外へ出て行く気持ちは理解できます。
アイネトラハトフランクフルトのメディカルスタッフの皆さんと。左端が黒川先生。
アイネトラハトフランクフルトのトップドクターと。